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軽便鉄道の線路上。暗がりで突然飛び出してきた少女。
汽車は急停車するが、車掌伊藤は少女をそっと見逃してやる。
翌日花巻駅では、軽便鉄道国有化と花釜線の全線開通のうわさでもちきりだった。そこへ花巻温泉までの行き方をたずねてきたみすぼらしい身なりの少女が、昨晩の少女時子だった。寝たきりの父親と幼い弟を置いて生活のために家を出た母親をさがしているという。
伊藤は時子に五年前に亡くした妹を重ね、親身に世話をする。
果たして時子の母親は見つかるのか。
父親と軽便鉄道に乗って釜石に海を見に行く約束がかなう日が来るのか、
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